1-2.アルファベット【発音とスペルの関係】
正確な発音を覚えることはスペルを覚えるのにも役に立ち、まさに一石二鳥です♪ 発音とスペルの関係(フォニックスと言います)も、ある程度知っておくと便利です!
ただし、フランス語由来の単語など、発音からはとうてい想像できないスペルもあります。
① 母音がない部分は聞き取りにくい
日本人は「子音+母音」に慣れているため、dogのgのように母音がない部分は聞き取りにくくなります。これは発音からスペルを推測する上で多少ですがヒントになります。
例えば、セサミストリートでおなじみの「ストリート」を英語で street と書きます。
street(リスニング用音声)
リーと、はっきり聞こえる部分に母音eeがありますが、sもtもその後に母音uやoがありません。そのためstはカタカナの「ス」や「ト」のようにはっきり聞き取れません。
ところが「スーパー」は英語でもほとんど日本語と同じように聞き取れます。ということはsもpも母音を伴っていると推測できます。ちなみにスペルはsuperです。
super(リスニング用音声)
ネイティブが「バスケットボール」と言うと「バ」「ケ」「ボ」が比較的よく聞こえます。このことに気付くと↓のようなスペルが推測できます。
basketball(リスニング用音声)
*ballのaはアとオの間のような音です。
② “ Magic e ” (魔法のe)
ところで、cake (ケーキ)のaは「エイ」と読むと先に説明しましたが、そのヒミツは語尾のeにあります。ネイティブはこの発音しないeを“Magic e” (魔法のe)と呼ぶのですが、これによって母音の発音は名前どおりになるというルールがあります。つまり、e は「イー」、iは「アイ」、oは「オウ」、uは「ユー(ウー)」という音になるというわけです。次の例をごらん下さい。
*ネイティブの中にはユーとウーを区別しない人もいます。
Magic eがない時 | Magic eがある時 |
---|---|
hat | hate |
let | delete ← パソコンのディリート(削除)です |
pin | pine |
not | note |
cut | cute |
hat(リスニング用音声)
hate(リスニング用音声)
let(リスニング用音声)
delete(リスニング用音声)
pin(リスニング用音声)
pine(リスニング用音声)
not(リスニング用音声)
note(リスニング用音声)
cut(リスニング用音声)
cute(リスニング用音声)
Magic eがない時の母音の発音は「アェ」「エ」「イ」「オ/ア」「ア(日本語のあに近い)」
これに対して、Magic eがある時の母音の発音は「エイA」「イーE」「アイI」「オウO」「ユーU」と、アルファベットの名前と一致しています。
ただし、皆さんご存じの♥LOVE♥や、「来る」という意味のcome(カム) など、このルールに当てはまらない単語も結構たくさんあります。英語には「ナゼ?」と思うことが色々とあって、最初のうちは特に大変ですが、覚えれば覚えるほど共通点が見えてきます。
グループ分けすると覚えやすいですョ!
例えばlove とcomeはoを「(日本語のあに近い)ア」と読むという点で、仲間同士です。someも同類です。
<Magic e 参考動画>
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