1-3-3.アルファベット【アルファベットの組み合わせ ③子音 + 子音】
子音どうしの組み合わせにも次のような特徴があります。
・存在感の薄いH
hは “hit” (ヒット) や “help” (ヘルプ) のような単語では、後に続く母音によって「ハヒフヘホ」と聞こえますが、ネイティブが言う“I like him/her.” (私は彼が/彼女が好きです。)などで使われる代名詞のhの発音は非常に弱く、聞き取れないことがあります。
I like her.(リスニング用音声)
そんな存在感の薄いhですが、色々な文字のあとにくっついてバラエティ豊かな発音に変化します。
「チキン」でおなじみのchicken、彼女はshe、お母さんはmother、電話は(tele)phone、ドライブスルーの「スルー」にはなんと2つの ‘●h’ で through。
そして疑問詞シリーズ、what、who、which、 when、where・・・などなど。
ちなみに「スルー」のthはmotherのthとは違った発音です。
mother, through(リスニング用音声)
ghはこの場合発音されません (本当に“スルー”されています) が、 “ f ” と発音する時もあります。例えばtoughは「タフなやつだな~」の「タフ」です。(tele)phoneのphも “ f ” と同じ発音です。
hはローマ字のハ行の文字に使われているため、whiteを「ホワイト」と言ったり、whale(くじら) を「ホエール」と言ったりしますが、ネイティブの言うwhにhは存在しないと言えるくらい弱く、疑問詞シリーズwhat、who、which、 when、where・・・の中でもhの音が生かされているのはwhoだけで、他はほとんど無視です。
what(リスニング用音声)
which(リスニング用音声)
who(リスニング用音声)
★ 人によって多少の違いはあるかも知れませんが、ほとんどのネイティブはwhichとwitch(魔女)、whereとwear(スキーウェアなど)を区別していません。
・似た者同士
chicken(チキン) のckはc、kどちらもカ行の音を出す子音です。いっしょになってもやはり発音は同じです。clock(時計)やMickey Mouse(ミッキーマウス)など数多くの単語に見られます。
ただし、cはcity(シティ・市) のようにsと同じ音にもなります。そんなわけでsとの組み合わせもあります。例えばサイエンス(科学)はscience と書きます。どちらか片方が欠けても発音は変わりません。(もちろんスペルミスになります。)
science からiとcを取ると映画などの「シーン」scene になります。
中学校で習う単語には見当たらないと思いますが、dgという組み合わせもあります。
ジャッジ(審判)は英語でjudgeです。ドッジボールの「ドッジ」もこれを使ってdodgeです。
他にもありますが、特に知っておいてほしいルールは以上です。
読み書きの知識はリスニングにも大きな影響を与えます。英語のリスニングは音楽ではありません。楽譜が読めなくても歌は歌えますが、いくら発音を聞き取れても、それを頭の中で単語や文章に置き換えることができなければただのBGMになってしまいます。リスニングができるようになればスピーキングは自然と上達します。読み書きをベースにリスニング・スピーキング力を伸ばし「使える英語」を目指しましょう!
~ Let’s Practice! ~ (練習しよう!)
日本人はRとLの区別が苦手とよく言われますが、実は他にも難しい発音はたくさんあります。
SとSHの違いやBとV、また2種類の音があるTH とS/Zの違いもなかなか微妙です。
でも、何度も繰り返し聞く練習をすれば、必ずわかるようになります。「慣れる」まで頑張って下さい。
“American English Pronunciation Practice”というサイトがあります。発音の似た2つの単語を聞き分ける練習ができます。lake vs rakeやsee vs sheなど、リストがずらりと並んでいますので、苦手なものからチャレンジしてみて下さい。面白いですよ♪
さっそく始めたい人はコチラへ! → http://www.manythings.org/pp/
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