6-3-1.代名詞【不定代名詞 one(s) と some / any 】
① one(s)
「面白い漫画ならたくさん持ってるよ。」
「へえ~、1つ貸してよ。」
のような会話で、1つは漫画を指していますよね。
いわば代名詞です。
でも、itのように、「それ」と特定しないこのような代名詞のことを不定代名詞と言います。
他にも色々ありますが、one は数えられる名詞を指す時しか使えません。
複数の人や物を指す時はonesになります。ここが数字の1(one)との違いです。
one(s) は、一度使った名詞の代わりに使います。
itとのもう一つの違いは、one(s)の前には形容詞などの修飾語を使えることです。
例)My bike is old. I want a new one.
私の自転車は古い。新しいのがほしい。
★one は一度使った名詞bikeの代わりに使われています。
“Do you like these shoes?” “No, I like those ones.”
「この靴どう?(好きですか。)」 「ううん、あっちの方がいいわ(好きです)。」
*oneとitの違いについてもっと知りたい方は 《Unit 30》よくある質問をご覧下さい!
② some / any
先ほどの例文、「面白い漫画ならたくさん持ってるよ。」
に対して、「いくつか貸してよ。」と言うならsomeを使います。
特定しない漠然とした数量の人や物を指し、可算・不可算に関係なくどんな名詞の代わりにも使えます。
「面白い漫画が読みたいなぁ。何か(いくつか)持ってる?」
と尋ねるならanyを使います。( “Do you have any?” )
*ちなみに、イエスの返事を期待して尋ねる場合などはsomeを使います。( “Do you have some?” )
例)These cookies smell very good. I want some.
こ(れら)のクッキーはとってもいいにおいがする。いくつかほしいな。
I need more ideas. Do you have any?
もっとアイディアが必要なんだ。君は何かないかね?
*相手の返事がイエスなのかノーなのか、アイディアの数もゼロかあるいは複数なのか全く見当がつかない、といった意味合いでanyが使われています。
上の例文で、some=some cookies、any=any ideasにそれぞれ置き換えることができます。つまり、some、anyは名詞の前に置いて形容詞の役割もします。これについては後に《Unit 9》-2で詳しく説明します。
some もanyも辞書には「いくらか」とありますが、そのまま訳すと不自然に聞こえることがあります。
例えば、数枚の絵を見せられて、“Do you like any of these pictures?” と聞かれたとします。「あなたはこれらの絵のいくつかを好きですか」と訳すと、「好きなものが1つだけ」という答えは想定外のように聞こえます。anyは「どれでも」という意味を含みますので、「これらの絵の中に好きなものはありますか。」と訳した方がむしろ自然です。
「someは肯定文、anyは否定文や疑問文で使う」と言われることがありますが、実際のところ、someが疑問文で使われる例は意外と多いです。
詳しくは 《Unit 30》よくある質問にて!
続いて③all / both ④other / anotherです!
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