7.代名詞【代名詞の特別用法】
1. itの特別用法
itには、“What time is it?” (何時ですか) のように、「それ」と訳さない特別用法がたくさんあります。
その1つが時間。他に日(曜日)、天候、明暗、距離なども以下のようにitを使って表します。
① 日 (曜日)
“What day is it today?”
「今日は何曜日ですか。」
“It’s Thursday.”
「木曜日です。」
*詳しくはこの次の 《Unit 8》 疑問詞で説明します。
② 天候
It’s sunny and warm today.
今日は晴れて暖かい。
★It often rains in London.
ロンドンでは雨がよく降る。
③ 明暗
It’s dark in this room.
この部屋の中は暗い。
④ 時間・距離
★It takes about ten minutes from here to the station.
ここから駅まで約10分かかります。
It’s about a ten-minute walk from here to the station.
ここから駅まで歩いて約10分の距離です。
*ここで使われているwalkは名詞です!
★itは “It’s ~.” という文章で使われることが圧倒的に多いためか、②の “It rains ~.” や ④の “It takes ~.” は特に間違えやすいので
注意して下さい。
② 「今日は晴れ(曇り、雨)です。」は形容詞を使って、It’s sunny (cloudy/rainy) today. と表現しますが、「雨(雪)が降る」は動詞を使ってIt rains/snows. と言います。
日本語では雨や雪を主語にして「雨(雪)が降る」と言うのに対し、英語ではIt が主語、名詞のイメージが強いrain/snowが動詞。しかも
3単現のsが必要です。
④ 「時間がかかる」も、時間を主語にした日本語とは違って英語ではIt が主語で、be動詞ではなくtakesを使い、時間はその目的語です。
2. you, we, they の特別用法
① you
・相手の住んでいる地域や国などの人々を指すのに使います。
Do you drive on the right side in America?
アメリカでは車は右側通行ですか。 *アメリカ人に対して質問しています。
・一般論を述べる時によく使われます。話し相手ではなく一般の人々を指します。
You don’t see many children in the park these days.
近頃公園であまり子供たちを見ないよね。
*these days: 最近
★自分(話し手)自身の体験談を話す時に使うこともあります。
② we
・自分の住んでいる地域や国などの人々を指すのに使います。
We don’t have much snow here.
この地域(ここ)ではあまり雪が降りません。 *It doesn’t snow much here. とも言います。
・自分の働いている店や会社など全体を指すのに使います。
日本語で言う「私どもは」と同じ感覚です。
We make the best pizza in Japan.
私ども(うちの店)のピザは日本で最高ですよ。 直訳:私どもは日本で最高のピザを作っている。
③ they
・自分や話し相手を含まない一般の人々を指すのに使います。
They speak English in the Philippines.
フィリピンでは英語が話されている。
・‘They say (that)~’ という形で「~らしい」を意味します。(直訳:一般の人々が言っている)
They say it’s a good place for sightseeing.
そこは観光にいい場所らしい。
・店や会社などを指すのに使います。
“Do you often go to the store?” “Yes, they sell all *kinds of things.
「あなたはその店へよく行きますか。」 「はい。(その店は)色々な物を売っています。」
*kindは種類という意味です。《Unit 8》 疑問詞 what でも使っています。
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